こちら、ストソン探偵事務所。

ストソンこと、ストアソングを探究するサイト。

ストソンの魅力って?

ストソンとわたし

当事務所代表の店橋が、ストソンにはじめて触れたのは、業界誌づくりを手伝うようになった10年ほど前のこと。いろいろなお店を調べて知っていくうちに、何やらそれぞれテーマ曲があるぞ、と「店に歌あり」という面白い事実に気づき、興味を持ったのがきっかけです。

当時「食品商業」という食品スーパーの専門誌で「ストアソング ザ・ベスト20」なんちゅう企画を立ち上げ、独断と偏見を持ってして、食品スーパーのストソンランキングを発表したりしていました。

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以前企画した「ストアソング ザ・ベスト20」。いま振り返ると、内容、結構ちゃんとしていて偉い。

その後、ドラッグストアの専門誌に河岸を移し、てんてこまいの日々を送るなかで、一度近づいたストソンとわたしの距離は遠くなります。もどかしい二者のディスタンス…!

そして、新しい仕事と職場環境にも慣れ、ほどほどの自由が手にできるようになったタイミングで、今度はストソン自体の背景や時代の変遷を知りたいと思い、趣味でストソン探偵としての道を歩み始めた次第です。
実益(仕事)を兼ねているように見えて、そうでもないので、職場では、生暖かい目で見守ってもらっています。

ストソンの魅力を考える

誰に頼まれたわけでもないのに、こんなサイトを立ち上げている時点で、ストソンにハマっているのは間違いないわけですが、ストソンに何の興味もない人に、ストソンの魅力を説明するとすれば…

①「詠み人知らず」の歌をひもとく面白さ

②   諸行無常のせつなさ


が、挙げられると思います。というか、そこが、推しポイント。

ストソンは、売れることを目的にした歌でもなければ、アーティストの自己表現として作られた歌でもありません。そもそも、誰が歌っているのか、誰が作ったのかを知っている人の方が少ないのではないでしょうか。誰が歌っているのかはしらないけれど、気づけば覚えて歌っている。言ってしまえば「詠み人知らず」の歌、それがストソンです。

ストソンが面白いのは、調べていくと、意外な歌い手や作り手、当時の音楽シーンが見えてくるところ。そして、企業の風土や文化、流通の歴史なんかも芋づる式に見えてくるところです。これが1つ目の魅力。

2つ目の魅力として推したい諸行無常のせつなさ」
今、そこにある店は、形を変えていきます。スクラップ&ビルド!居抜き!M&A…!いつかあったあの店が、あの企業がなくなれば、あの歌は失われます。世のヒットソングは、アーティストの死後も愛され続けますが、店を失ったストソンは、生き続けることができません。そう、ストソンは、人ではなく、店に付随するものなのです。

…せ・つ・な!!!!

ストソン探偵は、ストソンを通して世の諸行無常を感じると同時に、そのせつなさを抱きしめ、愛でています。

ますますサバイバル度が増している盛者必衰の小売業界、いつ何時、消えていく企業があってもおかしくはないわけで、ストソン探偵としては、結構いてもたってもいられない状況です。いつまでもあると思うな、親の小言とストアソング!